装幀:フラミンゴスタジオ、カバーイラスト:ピエール クロスオスキ |
阿佐田哲也の麻雀秘伝帳 |
阿佐田哲也著 |
ISBN:4413082591 |
書籍(文庫) 253p |
1995/09/01 青春出版社 |
\480 |
内容: 「阿佐田哲也のマージャン秘密教室」改題 |
備考: 本文イラスト:ウノカマキリ、図版協力:ハッシー |
収録作品:
- 序 あなたの技術は忘れろ−麻雀は運三技七ではない
- 実力は過信である
- 技術とは思えぬところに技術がある
- 自分の手に背を向けよ
- I 基本技−強い奴を即座にツブす◎あなたの仲間も積み込んでいる
- 積み込みの基本形 “元禄”と“爆弾”、どんな大技もこの応用
- 満貫はかたい元禄の応用技 威力ある“複合元禄”・“三色積み”
- 連荘に欠かせない積み込み コンスタントに和了れる“うえ・した”積み
- 配牌からドラを暗刻にできる 裏ドラまでつくれる“ドラの爆弾”
- II 決め技−最高の手でトドメを刺す◎目ざす相手に打ち込ませる
- ひとくい聴牌の“大三元” つくりやすい役満、“三元爆弾”
- ポン、ポン、ポンで“四喜和” ダブル役満も狙える“十枚爆弾”
- 第一打で勝負が決まる“人和・地和” ひとりから三万二千点とりたいとき
- 積み込みやすい“切り返し” これならばむずかしい積み込みも自由自在
- コンビでつくる“天和” あやしいと思うヒマも与えない“二の二”
- 十四牌を音もなくすりかえる 目の前で総とりかえ、“つばめ返し”・“便天”
- 手つきでわかる相手の積み込み 積み込みの防止技
- III 隠し技−手も足も出せなくして打ち負かす◎クソ度胸をつけるトレーニング
- 十五牌で優位に戦う 隠し持った中張牌がものをいう“エレベーター”
- 死角を利用する荒技 ほしい牌をいつでも取れる“ぶっこ抜き”
- 相手の手がすべてまる見え なにげない会話がサインとなる“通し”
- 敵に当たり牌をつかませるコンビ技 “蹴とばし”・“蹴り込み”・“送り込み”
- 楽しませてカモる仕掛け 演出家のいる“テッツウ麻雀”
- IV 本技−実力の差で勝ちたいとき◎勝つ人と勝たない人のちがい
- ツキはつくれる 相手のエラーを誘うタイミング
- ライバルを減らして打つ ひとりの落伍者をいかにつくるか
- 絶対にしないミス・暴牌 確率で解答の出ている部分がある
- 恐怖をかりたてる心理作戦 相手を惑わす河の迷彩
- 強い相手にはセオリーの逆打ち “変な捨て牌”を有効に使え
- 攻め技の決め手は変則待ち 安全牌こそ落とし穴にしろ
- 相手の手の内は推理できる 捨て牌にはかならず手がかりがある
- オリるにも技術がある つねに和了りを目指すオリ方
- あとがき
- プロの覚え書
- 負けても払わぬいいわけの仕方
- 理由ある敵の言動
- 自分の牌山を記憶する法
- 死牌は生き返る
- “勝つ人柄”はつくれる
- 少牌、多牌の直し方
- ガン牌の利用法
- 死角はどこに生まれるか
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書評・感想: 阿佐田哲也の著書としてはもっともあたらしく出版されたもの。しかし実は「阿佐田哲也のマージャン秘密教室」として新書判で1971年に出版されたものを文庫本化したものだったりする。 内容としては、3章にわたって「基本技」「決め技」「隠し技」として麻雀における「インチキ技」を詳しく解説し、「本技」としてインチキ技ではない「勝つための技術」を解説している。ただし、「自分がそのインチキ技を使って勝つため」ではなく、「相手にインチキ技を使われて勝たれる」事を防止するために「インチキ技」を解説している、というのが著者の本意ですので、そこのあなた、あまり悪用しないように。 また、「本技」の章では、他の麻雀教本とは違い「ツキ」や「心理面」に重点を置いた解説がされているので、すでにある程度の技術を持っていると思っている人にも、もうワンステップの向上を目指すために、ぜひとも読んで欲しい一冊です。 |