【こんなものを○った】【行った】0泊3日弾丸ツアー(その6)あこがれのジャス喫茶ベイシー、文学の蔵、蔵元レストラン 世嬉の一
カテゴリー: こんなものを○った , 行った | 2009年05月15日 20:00
ってなわけで、厳美渓から再びバスに揺られて一関市街に帰ってきました。一関一高前バス停で降りて、まずは一関図書館(一関市立)へ。
ここは、以前色川氏の遺品の常設展示をやっていたんですが、どうなっているかと気になって寄ってみたのです。
館内を一回りしてみたものの、やはり遺品展示はありませんでした。係の人にお話を伺うと、一関市博物館ができた際に、そちらに収蔵されたため、図書館にはもう無いそうです。残念。ということは、今回のような企画展でもないと、遺品などにお目にかかることはできないのですね。むぅ~。
さて、気を取り直して、あこがれの地である『ジャス喫茶ベイシー』へ。写真は朝の散歩の際に撮ったものなので逆光バリバリですがまあ気にするな。ちなみに図書館からは徒歩数分です。一ノ関駅で「駅長のお薦め」にもなっているのですぐわかるでしょう。
このジャズ喫茶ベイシーは、ジャズ好きの色川氏が一関に住むきっかけの一つとなったところでもあります。店の外の掲示板には『没後20年 色川武大と阿佐田哲也の世界』のポスターも貼ってありました。(そういえば余談ですが、このポスター、一関市内のかなりあちこちに貼ってありました。なんか、色川氏が市全体から愛されているようでした。)
ちゅーことでおそるおそる入店。マスターは、数名のお客さんと打ち合わせなのか談笑なのか、そんな雰囲気でした。他にいかにもジャズが好きそうなお客様が1組。いうことで、邪魔をしないようにフロアの片隅にひっそりと陣取り、大音量の心地よいジャズとコーヒーをしばし堪能させていただきました。うーん幸せ。
そういえば、テーマ展の会場にJBLのスピーカーでジャズが流れていたけど、あれもマスターのセッティングだったのかな…などと思いながら、1時間ほど過ごし、他のお客さんが退いたタイミングで退店しました。
次は、世嬉の一酒造の酒の民俗文化博物館内に併設されている『いちのせき文学の蔵』へ。ちなみにここは一関図書館のウラで、したがってベイシーから徒歩数分です。(なお、酒の民俗文化博物館内に併設されているので、博物館の表入口が閉じているときは、隣接するレストランの受付に行って案内してもらう必要があります。)
文学の蔵は、『日本一小さな文学館』を名乗るほど小さな小さな展示スペースですが、ここに一関にゆかりがある作家をわんさと(10人超)紹介しています。もちろん色川氏も紹介されています。無くなった当時の机の写真や、遺影のある今の様子などは、私はここで初めて見ました。(たぶんどこにも紹介されていないのではないかと思います。)うーん堪能。
ちなみに、酒の民俗文化博物館も、酒好きの人にはおすすめです。酒造りに使われるでっかい樽(今だとステンレスのタンクが使われてると思うけど、これは杉かな?)の中に入れます。
さて、最後は、酒の民俗文化博物館に隣接する『蔵元レストランせきのいち』で晩ご飯です。ちなみにここにも色川氏は来たことがあるようです。
ここでは、郷土料理として『モチ』と『はっと』がウリのようですが、モチは昼に食べたので、『はっと膳(1,260円)』にしてみました。『はっと』とは、ケの日の料理(日常食)だそうで(ちなみにモチはハレの日の料理)、小麦を薄く引き延ばしたものらしいです。野菜と一緒に鍋になってました。うまかったッス。
あと、とりあえずビールってことで、いわて蔵ビールの定番四種(ヴァイツェン・ペールエール・レッドエール・スタウト)が呑める『お試しセット』をチョイス。1,260円なり。最初は一口ずつ呑んでいきましたが、ヴァイツェンがさわやかでフルーティな感じ、ペールエール・レッドエールと濃厚になってきて、スタウトがゴツンとした黒ビールなので、左から順に呑んだ方がいいかも。ってなわけで(゜Д゜)ウマー。
ちゅーことで、『純米吟醸 吟ぎんが(一合525円)』も2合ほどいただきましてごちそうさまでした。けっこう呑み喰いしましたが、私の主義としては、ビンボー旅行でもつぎ込むところにはつぎ込む(特に食い物と娯楽)派なので、まあ気にするな。
そんなこんなで、色川氏三昧の一関探訪も終わり、近くの銭湯で暖まって、深夜発の高速バスで帰京し、羽田から帰福しました。あー楽しかった。
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